30代で実家ぐらし、働かず家にいる男の日々

1985年生まれの37歳。働かず、友達付き合いもなし。外へ出るのは散歩か病院の時だけ。一人で読んだり書いたりして過ごしている。noteで日記を公開している→https://goo.gl/Jrkznz

図書館ひきこもり高校時代 ―思い出の所沢―


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2002年秋、高校2年の私は完全に不登校になりました。

翌2003年4月から2005年3月までの2年間は、通信制高校の生徒でした。

通学は日曜のみ。週に5日、近所にある所沢市立図書館に通っていました。

アルバイトはほとんどしませんでした。

 

高校の課題などは少なく、週に2~3時間ぐらいやれば十分だった気がします。

あまり覚えていません。少なくとも、毎日何時間もやる必要はありませんでした。

 

つまりこの2年間、ほとんどが自由時間でした。

家にいなかったのは、親に怒られるからです。

 

あと単純に本の虫だったので、図書館通いは自然の成り行きでした。

 

***

 

市立図書館(本館)は所沢航空記念公園の中にあります。

自宅から自転車で10分弱の距離です。

館内では本を読むほか、ノートに思いの丈を書きなぐっていました。

親、学校、社会への怒りを文章にしていました。

 

読書や書き物に飽きると、公園内を散歩しました。

所沢陸軍飛行場の跡地に整備された公園で、

広さは50ヘクタール、東京ドーム11個分。

友達ゼロでとても寂しかった当時、

公園内の豊かな自然にどれだけ救われたか知れません。

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(いずれも2012年11月に筆者が撮影したもの)

 

***

 

ひきこもり期の後半には分館に行くようになりました。

所沢分館という名称で、市内に複数ある分館のうちのひとつです。

家からの距離は本館とさほど変わりません。

 

現在の所沢分館とは違う建物です。

旧市庁舎の北隣りの建つ「文化会館」の4階にありました。

現在は使われていません。ただし建物は残っています。

 

所澤神明社という大きな神社と隣接しており、

読書や書き物に飽きると、神社の境内を歩いたものです。

近くにある深井醤油や薬王寺あたりもよく散策しました。

 

深井醤油は安政3年創業の老舗で、敷地には味のある蔵が並んでいます。

薬王寺は新田義宗(義貞の三男)終焉の地と言われています。

このあたりは旧町と呼ばれるエリアで、古い建物が多く残っています。

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(深井醤油と薬王寺の間の坂道)

 

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(薬王寺境内の鐘楼)

 

高校時代は図書館にひきこもって本を読むばかりの日々でしたが、

今振り返ると、豊かな時間を過ごしていたようにも思えます。


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