30代で実家ぐらし、働かず家にいる男の日々

1985年生まれの37歳。働かず、友達付き合いもなし。外へ出るのは散歩か病院の時だけ。一人で読んだり書いたりして過ごしている。noteで日記を公開している→https://goo.gl/Jrkznz

男の子のケンカを見て、教育について考えた


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先日、近所の住宅街を散歩していましたら、小学2年生ぐらいの男の子が友達に向かって何かを泣き叫んで主張しています。耳を覆いたくなるような音量のがなり声です。横目で見ながら通過したのですが、路地を曲がっても、100メートル離れてもなお悲痛な叫びが聞こえてきます。

 

数分歩いて戻ってくると、まだ変わらず泣き叫んでいます。どうも泣いている子が一緒にいる子に蹴られて、それに対して謝罪を要求しているようです。

 

とそこに一台の軽自動車が通りかかります。男の子たちの前で止まり、60~70歳ぐらいのおばさんが窓から顔を出しました。数十メートル離れたところから見ていたため、よく聞こえないのですが「謝りなさい。謝った? 謝らないなら警察呼ぶよ」と言っています。それでも謝らないのを見て「じゃあ警察呼ぶからね」と言って発進しかけます。子供はそれを見て、どうやら一応謝ったようです。車はそれを見ていなくなりました。

 

しかしいなくなった途端、またギャーギャーとケンカが始まりました。

 

***

 

私はこれを見ていて、「警察を呼ぶってのはいかんなぁ」と思いました。理屈ではなく、とにかくそれは嫌だなあと思ったのです。子供のケンカに「警察を呼ぶぞ」と言って黙らせるというのはどうなんでしょう。

 

自分が知っている子供たちだったら、どう対応しただろうかと考えました。まず、双方の言い分を聞きます。相手が話している間の横槍は許しません。事情にもよりますが、ここでは怒りのあまり手が出てしまったものと仮定します。蹴った子には「悔しいのはわかるが、暴力を振るうと社会では罪に問われる」と諭します。蹴られた子には「暴力を振るった方が処罰される。しかし相手を暴力に至らしめた自分の行為を振り返るんだ」と述べます。

 

***

 

大人同士のケンカであれば、警察が来て事情聴取なり何なりするでしょうが、小さな子供ではそんなことにはなりません。また大人が間に入って無理やり謝らせても、その場限りのものでしかありません。大人がひと通り叱ったら、あとはもう解散するほかないように思います。翌日になれば少しは頭も冷えるでしょう。

 

ただ、人をいじめる子というのは、いつまでも続けます。「いい加減にしろよ」とたしなめても効果なんてありません。むしろ火に油を注ぐことになります。こちらが真面目であればあるほどおちゃらけて、からかいはエスカレートしていきます。そしてとうとう耐えかねて殴りかかりでもすれば、先生がやってきてケンカ両成敗となる。

 

子供はうまく説明できませんから、我慢し続けた末に殴った子が悪いというジャッジを下されることもままあるはずです。実際、殴ったことは悪いのですが、そこに至るまでの事情を考慮してもらえなかった子は、悔しくてやりきれません。

 

いじめっ子は退屈だからいじめるという話はよく聞きます。とすると、スポーツでもさせれば良さそうです。スポーツというのは、こういう場合に役立ちますね。

 

ただ、日本で子供にスポーツをやらせるとなると、どうも勝ちにこだわるものとなります。レクリエーション的にスポーツをやれればいいのですが、少年野球なり中高の部活動なりはそうなっていない。勝ち負けにこだわり、休日もロクに取らずに練習ということになりがちです。名門野球部内でのいじめがよくニュースになりますが、あまりにもハードな練習によるストレスが一因ではないかと思います。

 

スポーツをレクリエーションとして楽しめれば、変わるのではないかと思うのです。勝ちを目指したり、強くなることを目指したい人は校外でチームを結成してもらい、学校での部活動は楽しむことを目的としたものになればいい。いや、それも外でやればいいですね。学校でやる必要はありません。

 

しかしそれは現実的ではないように思えます。甲子園に出場している野球部などは、早朝から夜遅くまで練習漬けです。それぐらいなら、いっそ野球専門学校でもつくって活動すればいいと思うのですが、実際にそうなることはないでしょう。

 

どうすればいいのでしょうね。

 

私などはいじめに遭うことなく今まで生きてきました。特別に何かしたわけではありません。ただ高校以降に関しては、学校や社会に適応できなくなったことで回避できた気もします。高校は不登校、大学はひとりで勉強漬け、卒業後は職を転々。いじめに遭いうる環境じたいを避けてきているわけです。職場で暴言を吐かれたことは何度かありましたが、そうしたところは早めに退職しています。

 

そんな私ですから、言えるのは「うまく逃げよう」ぐらいですね。


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