いつかは実家を出たい
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実家ぐらしは息苦しい。
とりわけ父親が煙たいです。そして同時に恐れています。彼が私を養うか否かの決定権を持っているからです。私は実家から離れるのが不安なため、何とか実家にとどまりたい。だから父の機嫌を損ねないように気を配らねばなりません。
父が嫌でたまらないので、視界に入らないようにしています。運悪くすれ違った時など、顔をしかめるのをこらえるのに必死です。もししかめているのがわかったら機嫌を損ね「出て行け!」となりかねません。そうしたら瞬く間にホームレスです。
父が近くにいると呼吸が浅くなります。父のにおいを嗅ぎたくないからです。別に体臭が強いわけではありません。嫌いだから体がそういう反応をするのです。文字通り、息苦しい。
母親はああしろ、こうしろとうるさいです。たとえば服のことを注意されます。「もう春なのに、まだそんな厚着してる」とか。お皿を洗っていれば「そうじゃなくてこうした方がいい」、冷蔵庫からおかずを取ろうとすれば「そっちじゃなくてあれを食べなさい」、大根をすっていれば「その都度するんじゃなくて、いっぺんにすればいいのに」。
その他、お風呂に入る時間が遅い、起きる時間が遅い、カーテンはこのようにしめなさい、服のたたみ方が違う、まだ食べるのか、もう食べないのか、もっと食べてくれないと困る、それは高いからいっぺんに食べちゃダメだ、等々。
別に、何もかも言われた通りにする必要はありません。ただ、口を出されるだけで疲れてしまうのです。いや、口を出されるだろう思うだけで、もうグッタリしてしまう。何をしても口を出されるから、もういっそ何もしたくない。こうして無気力になります。親の過干渉が無気力な子を生む。
私が台所に行っただけで母もやって来て、冷蔵庫からあれやこれや取り出してきます。好きなものを食べたい……。自分で選びたい……。
そういうことをされるのが嫌で、何をするにもコソコソと、母に見つからないようにやることが多いです。よって家では堂々と行動できません。
親が家にいない時だけが自由です。でもそんな時間はあまりありません。平日の午後の4時間程度でしょうか。
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実家を出ることに成功した人は、私に「実家から出なさい」と言うでしょう。しかし、そのハードルは高い。大嫌いな労働に耐えてお金を稼ぎ、その上で何もかも自分でやる。ちょっと想像するだけで萎えます。
お金に関しては、月に数万でも暮らしている人もいます。たとえば寝太郎こと高村友也さんは自作の小屋暮らしで2万、隠居の大原扁理さんは7万、カリスマニートのphaさんはシェアハウスに住んで10万以下。
でも私にはそれだけ稼ぐことすら厳しい。仮に稼げても、実家を出ることの不安が非常に強い。
シェアハウス見学に行って「一晩泊まっていってもいいですよ」と言われたことがあります。居心地のいい家だったのですが、私は実家に帰りたかった。自宅以外の風呂に浸かりたくなく、自宅以外の布団で寝たくなかった。夜は慣れた自分の家で寝ないと不安なのです。
このように、私が実家を出るのは難しい。どんなに親が嫌でも、実家を出るよりはマシと感じます。でも同時に「実家を出たい」という思いは常にあります。
たまに旅行にでも行って、よそで泊まることに少しずつ慣れていくといいかなと考えています。それに慣れたら、近所にアパートを借り、ちょくちょく実家に帰る。そして最後には実家のことなど考えず、遠くの住みたい街に住む。
こんな感じで変わっていけたらいいと思っています。
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