30代で実家ぐらし、働かず家にいる男の日々

1985年生まれの37歳。働かず、友達付き合いもなし。外へ出るのは散歩か病院の時だけ。一人で読んだり書いたりして過ごしている。noteで日記を公開している→https://goo.gl/Jrkznz

一人でいるときこそ、何かとつながっている


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人といると疲れる。

 

自分ばかり話さないよう、相手に話をさせる。興味のある話ばかりではない。「つまらないからやめて」とは言えないから、ジッと話し終わるのを待つ。

 

ようやく言葉が途切れてホッとする。だが「ふーん」で終わらせては失礼だ。そこで興味がないのに質問してしまう。また退屈な話が続く。

 

かと言って、自分ばかり話すのもつらい。途中で話し飽きても「もう嫌になったからやめるね」とは言えない。ウンザリした表情が出ないように努める。人といると、こうした無理を重ねてしまう。

 

そもそも、大きな声で話さないといけないのがつらい。僕がちょうどいいと思う音量では、他人に届かないのだ。いつも小さな声でボソボソとしゃべっていたい。

 

誰かといるより一人がいい。一人でいるときこそ、何かとつながっていると感じる。

 

たとえば空を見上げる。そして遠い国や、既にこの世にない人々に思いを馳せる。こういうことは誰かと一緒にいたらできない。

 

平安貴族が見た、春の夜明けに山の輪郭がだんだん白んでいく様子を、僕らも見ている。

 

枝や草花が風で揺れる。あれは彼らの表情だ。ビュウビュウ、バサバサ鳴るのは、彼らの声だ。

 

植物は自分からは話さない。語りかけると黙って聴いてくれる。

 

いつも誰かといたがる人は、見えるものにこだわりすぎている。金子みすゞではないが、見えぬものでもあるんだよ。

 

【筆者の活動】

日記:https://note.mu/agimuse/m/m473817a36ecb

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