30代で実家ぐらし、働かず家にいる男の日々

1985年生まれの37歳。働かず、友達付き合いもなし。外へ出るのは散歩か病院の時だけ。一人で読んだり書いたりして過ごしている。noteで日記を公開している→https://goo.gl/Jrkznz

ニュースタート事務局「お遍路ハウス」の説明会に行ってきた


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認定NPO法人ニュースタート事務局が取り組んでいる「お遍路ハウス」の説明会に行ってきました。

お遍路ハウス四国88 | 認定NPO法人ニュースタート事務局

 

ニュースタートでは、お遍路さんを泊める宿の管理人を募集しています。先日参加した「ニート祭り」でチラシをもらい、知りました。ニートも歓迎とのことで、無職の私は興味を持ち、説明会に足を運んだ次第です。

 

説明をしてくださったのは、ニュースタート設立者の二神能基氏。

 

***

 

お遍路ハウスは現在、四国4県で27か所。経営形態は以下の4つのうちのいずれかとのこと。

 

1、自営

2、本部(ニュースタート)直営

3、地域で運営

4、既にあるお遍路宿を引き継ぐ

 

現在は2の本部直営が一番多いそうです。

 

宿を開く期間は3・4・5・6月と9・10・11月の計7か月。

お遍路さんが春と秋に集中しているからとのこと。夏と冬は仕事がありませんが、そのまま住んでいてもいいそうです。ただしその間の給料は出ません。

 

管理人は1つのハウスに1人。今後、それで回らないような事態になったら2人送り込むかもしれないが、基本は1人とのこと。

 

どこのハウスも交通の便が良くないので、車は必須。ニュースタートで用意してくれるそうです。

 

気になる管理人の給料ですが、10万円以下だそうです。とあるハウスで1年間管理人をつとめた方は、本人の申請により、月に3万円だったそうです。それで貯金ができたということです。

 

報酬は決まっておらず、管理人募集の段階で各々が希望額を申請します。その額が少ない人を優先的に管理人にするそうです。以下、このあたりについて質問した私と二神氏とのやりとりです。

 

私「3万と言った人には3万支払われ、4万と言った人には4万支払われるということか」

二神「そうだ」

私「同じ仕事なのに金額に差が出てしまうのは問題ではないか」

二神「そういう考えの人にはこの仕事は向いていない」

 

***

 

住居費はニュースタート持ち。布団や家電は用意されている。ネットやWi-Fiは繋がるハウスと繋がらないハウスがある。つまり、かかるのは食費だけ。ですから3万で間に合うということだそうです。

 

また、儲けたいなら、自営に転じて儲ける手もあるともおっしゃっていました。

 

宿の稼働率は2割ぐらいだそうです。1か月で6日しか宿泊者がいないことになります。他の日は遊んでいていいとのこと。当然ながら赤字です。そもそもニュースタートじたいがずっと赤字だそうです。設立から今日まで、二神氏のポケットマネーで補填されているとのことです。

 

宿泊者がいる場合、管理人は朝4時か5時に起きる。お遍路さんは早朝に出かけるためです。そして午後3時や4時には次の宿泊者の受け入れがあります。その間に洗濯や掃除などを済ませる。食事はできたほうがいいが、レトルトカレーでも作れれば十分とのこと。

 

現在、管理人を探しているハウスは1か所だけだそうです。これから次々にハウスを作っていく予定なので、募集しているとのことです。

 

***

 

先の給料の話に戻りますが「月に○万円ほしい」という発想の人は向いていないとおっしゃっていました。この仕事にはニート的な感性が必要で、サラリーマンの発想に洗脳されているような人は、研修を受けてからの就労になるとのことです。以前、宿泊者にサラリーマン的価値観をもって説教する人がいたとのことで、このような処置を取ることになったそうです。ニートの中にも、社会に適応できないのに、社会に洗脳されている人がいる。頭の柔らかい人を求めているとのことです。

 

***

 

二神氏が話を終えてから、同席していた奥様が以下のような発言をされました。

 

「1年でも2年でもいいので、会社以外の働き方を体験してみてほしい」

 

これを聞いて、ここまで納得しかねていたものが氷解しました。仕事だと思うから給料が気になっていたんですね。体験と考えれば、ボランティアでもおかしくはないわけです。「これを一生の生業に」などと考えず、田舎体験みたいな感じで行くのが良さそうです。


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