30代で実家ぐらし、働かず家にいる男の日々

1985年生まれの37歳。働かず、友達付き合いもなし。外へ出るのは散歩か病院の時だけ。一人で読んだり書いたりして過ごしている。noteで日記を公開している→https://goo.gl/Jrkznz

万物は流転する。私も土地もその中にいる。


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昼ご飯を食べていたら胸の真ん中が痛くなりました。子供の頃からよく起こるため「またか」という感じです。病院に行こうか迷いつつ、散歩に出ました。

 

歩きながら、今日で死ぬと考えました。私はしょっちゅうそういう心境になるので、それほど深刻ではありません。

 

今日死ぬとしても、特別なことはしないでしょう。胸が痛くなった時、横になりたいというより、早く外に出たいと思いました。自宅に閉塞感を覚えるのです。外に出て空を見上げると、胸のつかえが取れます。ああ、外はいい。

 

自宅から徒歩で所沢航空記念公園(通称:航空公園)へ向かいました。私が住む新所沢と航空公園は近く、距離は1キロから2キロです。

 

航空公園は都市公園で、50ヘクタールあります。東京ドーム11個分です。今日はあえて整備されていない林道を選んで歩きました。そういう道の方が面白いからです。ひらけたまっすぐな道は退屈ですぐに疲れてしまいます。

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 (航空公園内の林道。舗装された道を避けて、あえてこういう道を歩きたくなる)

 

人生もそうかもしれないと思いました。坂道、視界の悪い道、曲がり角ばかりの道が面白い。次に何が起こるかわからないからです。私が長く勤められなかったのは、こういう性格のせいかもしれません。

 

それでいて極端に臆病なのが難しいところです。臆病だから安全策を取りたがる。しかし安全策は退屈すぎて耐えられない。

 

***

 

疲れたので所沢市立図書館に入って一休み(図書館は公園内にあります)。郷土資料の棚に行き『ところざわ歴史物語』(所沢市教育委員会編、2006)を手に取りました。何度も借りて読んでいるお気に入りの1冊です。

 

大昔の人は、平野ではなく山の縁(へり)を選んで住んでいたようです。所沢で言えば、狭山丘陵沿いに多くの遺跡があります。

 

今日の散歩で感じました。広々とした平地は落ち着かない。林のそば、崖の横が落ち着く。広いトイレが落ち着かないのと同じかもしれません。少なくとも壁(山)から敵は来ないだろうと安心できるのです。もっとも、水を求めた結果そうなっただけなのかもしれませんが、平野は不安という思いはあったろうと思います。

 

気付けば胸の痛みは治まっていました。しかし今度は肛門が痛い。いぼ痔が切れ痔でしょう。こちらもしょっちゅうお世話になっている疾患です。

 

ひとつの病が治ると別の病がやってくる。私の体は病が基調。健康は点在するのみ。健康を感じた瞬間、もうどこかが痛い。諸行無常を感じます。体調不良はどこまでも続くかのようですが、まったく同じ不良が続くわけではありません。

 

航空公園はかつて飛行場でした。それが戦後に米軍基地となり、今は公園となっています。

 

万物は流転する。私も土地もその中にいる。そんなことを感じた1日でした。

 

***

 

【参考サイト】

駆け足で所沢の歴史をたずねる 所沢市ホームページ

 

【航空公園に触れた過去記事】


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