この生きづらい社会で、32歳まで生きられた
スポンサードリンク
先日、32歳になった。
今までで一番苦しい誕生日だった。数日前から「自分はこの先、ただ劣化して朽ちていくのだ」という不安に何度も押し潰されそうになった。
一口に「劣化」といっても漠然としている。目に見える体の劣化と向き合う内に、心が参ってくるのかもしれない。
「30過ぎると疲れやすくなる」という言葉をよく聞く。たぶん元気いっぱいだった人が感じるのだろう。僕はあまりピンとこない。元気だからではなく、元々疲れやすいからだ。20歳でも25歳でも疲れやすかったから、30過ぎて特に変わったとは思えない。
肌の劣化は数年前から感じている。張りがなくなってきた。ただ僕にとっては、それほど重大なことではない。
一番気になるのは内臓の病気だ。先日、左腰と左脇腹が痛くなり、結石ではないかと心配になった。これは前に書いた。
上記の記事を書いた後、泌尿器科で診てもらった。異常はないとのことだった。整形外科でも問題なし。内科にはまだ行っていない。
少なくとも胃は悪いと思う。これはもう10代からだ。中学3年あたりから消化機能が弱くなった。食べてすぐ走り回るなんて芸当ができたのは15歳までだ。以降は常にうっすら気持ち悪い日々。いつも胃の存在が気になる。
こんな具合だから、30前になって「油っぽい物が食べられなくなった」だの「肉より野菜が好きになった」だの言い出す連中には共感できない。今までどれだけ健康だったのだとイライラしてしまう。
酒もタバコもやらない。コーヒーもジュースも飲まない。冷たいものはすべて敬遠している。飲み物と言えば温かい無糖のお茶だけ。それにもかかわらず、いつも気持ち悪く、いつも軟便だ。
問題点は、甘いものが好きなところ。甘い飲み物は苦手だが、甘いお菓子は好きで、菓子パンなどは1日1~2個食べてしまう。これがすべての元凶なのだろうか。あまりにもひ弱すぎる。体というのは、そんなに毒物に神経質なのか。一滴の毒物でアウトなのか。つらすぎる。
でも、最大の悪は昼夜逆転生活なんだろうなあ。これとの闘いも以前書いた。
あとは精神的なものだ。自分を取り巻く環境に、思春期以降ずっと適応できていない。昼夜逆転だって、この世界に生きるのがつらいから陥るのだ。社会と合わないから、社会が眠る夜にしか生きられない。昼は自分をいじめる「社会」という化け物が暴れ回るので、眠ってやり過ごす。うつ病患者が昼夜逆転するのはこのためという。
僕は昼に起きていた方が体調がいい。だから戻したい。でも戻したところでどうなる。
ここにいつまでも健康になれない答えが隠されている。健康自体が目的だと、健康にはなれないのだ。何かをすることが目的でないといけない。ただネットサーフィンして暮らしている人が健康になったところで、変わらずネットサーフィンするだけだ。ネットサーフィンは病気でもできる。だから健康になりたいという意志を貫くことができない。
まずは意欲を持つことなのだ。
働くことに意欲を持てれば、社会に適応した健全な人間が完成するのだが、これは僕には無理だ。何度も挫折してわかった。仕事という化け物が強いてくる数々の苦痛に、僕の心身は耐えることができない。
もう仕事との適応はあきらめて、遊びの方面で何か意欲を持つ。これが僕の進むべき道であるように思う。
現代の日本社会は出来損ないだ。あまりにも息苦しく、あまりにも生きづらい。こんな世の中でよく32歳まで生きられたと思う。たぶん、運がいいのだ。様々な幸運に恵まれた結果、死神からの誘いに乗らずにここまで来られた。
この先も生きていける自信はない。これだけ体調が悪いと、余命宣告を受けても「やっぱりな」と感じそうだ。一般的な同世代よりは落ち着いて受け入れられそうな気がする。
しかし、もしそうした病気がないのであれば、もう少し生きていたい。まずは次の誕生日が目標だ。
今これを読んでいるあなたも苦しいと思うけど、僕の何倍も苦しいかもしれないけど、何とか生きてほしい。
もし良ければ、同じ舟に乗って、のんびりと景色を楽しみながら漂っていこう。別に漕ぐ必要はない。川はいつでも流れている。舟は勝手に進むのだ。
スポンサードリンク